金融機関でローンを組む場合何のために厳しい審査を行うのですか

私は今年商業高校に入った16歳の高校生です。先日ローンというものについて勉強して利息などについては理解しました。ローンはお金が必要な人も助かりますし、貸す方の金融機関も利息が入って双方に利益が有ると思うのですが、借りるときには借り手は厳しく審査されると言う話を聞きました。でも金融機関は貸さなければ利息が入って来ない訳ですから厳しく審査して貸せなければ収入になりません。そこで質問ですがなぜ厳しい審査が必要なのですか。

お金を貸して利益になるのは返済してもらうことが前提だからです

確かに金融機関はお金を貸さなければ利息と言う収入を得ることが出来ません。したがって沢山貸せば貸すほど大きな利益を上げることが出来るわけです。しかしこれには前提が有ります。お金を貸して貸したお金と利息を添えて全額戻ってくる事です。借りようと言う人は借りる時点では悪意でもない限り返済することを前提に借りますが、残念ながら全ての人に返済能力が有る訳ではないのです。利息はおろか貸したお金である元本も返って来なかったとしたら利益どころか金融機関は赤字です。

そこで借り手に返済能力が有るかどうかを調べるのが審査です。審査によって金融機関が貸しても大丈夫だろうと判断すれば審査を通しますし、例えば過去に返済でトラブルが有ったような人の場合、貸したらまた返済してもらえなくなるかもしれないと判断したら審査を通さない訳です。金融機関としては貸したいのはやまやまではあるのですが、返済と言うことまで考えると、厳しく審査をして返済されないと言うリスクを少しでも減らすことが必要なのです。

では初めてお金を借りるときのことを考えてみましょう。前提としては年齢は20歳、少ないけれども安定した収入が有ると言う人を考えてみましょう。こういう人が例えば銀行のカードローンを申込んだとします。この場合この人は今までお金を借りたことが有りませんから、過去の悪い情報などは有りません。ではさぞかし信用してもらえるかと言うとそうではありません。なぜならまだ銀行とのお付き合いが無いからです。銀行は信用してはくれません。

そこでまずは少しだけ利用してもらってこの人がどういう人かを見ることになります。つまり問題が無いので審査には通りますが、利用できるのは極少額と言うことにするのです。そしてしばらくお金の貸し借りを行ってもらって、貸したお金はしっかり利息を付けて返済してくれる人だと言うことが分かったら、銀行は再度審査をして信用できるということであればもっと大きなお金も貸してくれるようになります。こうして厳しい審査を経て徐々に信用と言うものが出来上がっていくのです。

またお金については悪いことを考える人もいます。例えば誰かになりすまして、お金を借り、返済の請求はなりすまされた人の方に行くようにしてそのまま逃げてしまうと言うような話はかつて良くあることでした。このため審査の中では、申込者が本人なのかどうかという点についても厳しく確認されます。高校生ではまだ犯罪と言うような点では分からないかもしれませんが、悪賢い人は世の中に沢山いるのです。金融機関は審査でそういう人を排除しなければならない訳です。

キャッシングを提供している金融機関の審査は簡単

キャッシングを提供している金融機関の審査は非常に簡単なものになっています。そもそも、キャッシングを提供している金融機関というのは、大型のローンを提供している銀行などとは全く異なる金融機関なのです。こうした機関は個人の消費者に対して積極的に融資を行う期間で、消費者金融と呼ばれています。消費者金融のキャッシングサービスほど簡易的なものは存在しません。

キャッシングというのは、国内で唯一行なわれている個人の消費者に対する少額融資のサービスの事を言います。少額融資という性質上、一般的な住宅ローンなどに採用されている審査の基準とは全く異なっており、非常に簡単な基準しか採用されていません。実際、融資に関して必要になる所得の証明書類なども不要になっているのは大きなメリットであると言えます。

なぜこれほど簡易的な審査で済ますことが出来るようになっているのかと言うと、そもそもキャッシングに対して他の融資のサービスには適用されない特別な法律的な規制が存在するからなのです。この規制のことを総量規制と言いますが、この規制は少額融資に対してだけ適用される法律になっており、このおかげで厳格な条件を設定しなくてもお金を貸すことが出来るようになっているのです。

総量規制というのは、消費者の年収の三分の一を上限として融資の枠に上限を設定する規制の事を言います。銀行などが提供する住宅ローンなどでは、所得の証明書類などを提出することによって年収を超える多額のお金を借りることも可能になるのですが、キャッシングの場合は消費者本人の年収によって上限が決まっていますので、消費者が返済に困るような事態には絶対になりません。

事実、大手の銀行系の金融機関が提供しているカードローンのようなキャッシングサービスでは、今まで一度も大きな金銭トラブルが発生していません。極めて安全性の高い融資のサービスになっているので、社会的な人気も非常に高いことが特長なのです。

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